立田紀行-TATSUTA Nature Park-Vol.2 珍しき降雪

滝坂次郎

立田紀行

 阿蘇などと異なり熊本市内に雪が降る。そしてそれが積もるとなるととても珍しい。全国的に猛威を振るっている今回の寒波は熊本に雪をもたらした。そして今冬初めて雪景色を見たのであるが、いつも見る場所が少し変わった情景になる。私にとっては立田山の雪景色はおそらく初めてであった。赤い椿が映える白い雪。立田山の魅力を再発見したような嬉しい気持ちだ。

雪の降る立田山

 冬化粧した木々。雪が積もる竹の葉。とても美しい景観だ。最近個人的に嬉しい事がある。それは写真への向き合い方が少し変化してきていること。どんな風にかといえば、写真を撮ろうという際に肩の力が随分抜けている。それに対するこだわりというものがきっと薄れているのだ。写真以外にも今年は多くのものに興味が出てきているのが大きな要因なのだけど。今年はそんな感じで心身のバランスが取れた、隙の多い、いい写真が撮れる気がする。サブ的な趣味。きっとそんな立ち位置。今の気持ちで訪れた立田山は本当に好い。

美しき森

 幻想的な白い森。

寒そうなゴイサギ

 夜行性のゴイサギ。寒そうに佇む。

冬支度の名残

 モミジが雪に埋もれていた。

白に映える紅

 ツバキの紅色が白い雪に映える。ローキーで撮影してみた。

降雪の中を滑空するサギ

 降雪の中を凄い勢いで滑空。ゴイサギの幼鳥。

佇むダイサギ

 美しい立ち姿のダイサギ。目の隈取は婚姻色となっている。

白い森の中の白き狩人

 とても大きなこの鳥。素早く動き、抜き足差し足。魚をついばむ。とても立派な狩人だ。

ネムノキの冬

 ネムノキ。このとても特徴あり美しい木。淡い橙色。

三本杉

 杉の木に積もる雪。こちらも淡い色。

激しい降雪と枝

 振りすさぶ雪。寒さに耐える木。

白い屋根をした熊本


  珍しいこの景色。立田山へ赴く前に熊本市内を展望しようと考えていたが、降雪によって視界真っ白。思うような市街写真は撮れなかったのであるが、熊本の家々の屋根が白い色をしていたこの光景はとても新鮮であった。昼過ぎには最早そのような景色を見ることは出来なかった。この日持ち歩いたのは5D4とEF100-400。

ABOUTこの記事をかいた人

学生時代にドイツを一周。ジャーマンレイルパスを使って鉄道の旅だった。そのとき始めて触れる空気に圧倒されたのだが、南ドイツに行くにつけ何か懐かしい空気を感じていた。放牧された牧野や美しい川が流れる渓谷。森林の中での散策。そんなときふと思い出したのは地元熊本の阿蘇だった。その景色や空気は阿蘇と似ていた。しかし、南ドイツにも阿蘇にも代えがたい魅力がある事に気づく。私は日本を一周した事がない、それと同じで多くのドイツ人も国を一周した事はないに違いない。私は極限られた自分の生きてきた土地のことも知らなかった事に愕然とする。生きている場所、熊本の魅力は何か、日本の魅力は何か、きっと多くの発見が身近に潜んでいるに違いないと思えた。そんな地元の魅力を発見、いや再発見していくのがこのブログの目的だ。多くの事実を知り、多くの方とそれを共有していくことが出来れば、私にとってこの上のない喜びである。