阿蘇紀行-ASO GLOBAL GEOPARK- Vol.7 古坊中

滝坂次郎

阿蘇紀行Vol.7

5月下旬。阿蘇はミヤマキリシマが咲く時期である。例年阿蘇山上は赤い花で埋まるのであるが、今年は花の開花状況もあまり良くないようであった。それでもこの大地の見ごたえが素晴らしい事には変わりない。先日鹿児島を旅行したのであるが、やはり行きたいところに行ってみると「撮りたいもの」というものが比較的優先されてしまい、「撮らせてもらえるものを撮る」という姿勢を保つには意識が必要である。しかし地元を撮影するに当たっては常にその出会いを受け入れる準備が出来ている気がしている。今後観光する場合には、そのような発見を大切にしていきたいところである。

阿蘇・古坊中を散策する

ミヤマキリシマと中岳噴火口


草原にミヤマキリシマの花。

白骨化したミヤマキリシマと群生するミヤマキリシマ。

火山灰をまとった山肌がまるで白粉を塗ったかのように美しい表情をしている。

スリートーンの山肌。

古坊中の出会い


枯れ木に住まう昆虫。

烏帽子岳を望む。山肌にはミヤマキリシマとアセビの群生。

草千里に放牧された馬々。

放牧地の風景


阿蘇谷を眺めて。一頭の赤牛。

こちらを見つめる牛たち。草原の草を食む。
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草原で休息する牛。子牛の姿もある。

放牧された馬たち。仔馬の姿もある。

黄昏時の馬。阿蘇の草原と共に。雲一つない青空。緑に染まる草原。

阿蘇の風景


白い衣をまとった美しい山肌。杉の木のグラデーション。

樹木が整列していた。

初夏の馬酔木の森。

草原。草が映えそうな山肌。草が生えない山肌。

初夏の阿蘇。それは色の美しい。

田植えの時期。水を張った田んぼ。草原。こうした光景がとても美しい。草原では草花が生き生きとしておりその瑞々しさをたたえている。ちょうどこの時期、牧草の刈り取りも行われていて、放牧された牛馬はとても活き活きとしている。活力に満ちる植物、動物。そして我々もその恩恵を受ける。この地に赴くといつも心が躍る。夢中になって風景を観察する。そうした自然との無言の対話は実に楽しい時間だ。


今回歩き回ったが、雲一つない青空であった。そんなときだから紫外線が強く、すぐに日焼けとなってしまった。しかし阿蘇の山々で感じる涼しさは、そんな暑ささえも忘れさせてくれる。山特有の止む事は無い風はまるで冷風を常に送らんとする扇風機のようである。阿蘇で過ごす時間は私にとってとても大切な物となっている。その変化をこのブログに綴ることが出来るなんてとても幸せな事である。これから梅雨を迎え、夏本番。楽しみはこれからも続く。

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阿蘇紀行-ASO GLOBAL GEOPARK- Vol.8 阿蘇谷

2017.07.16

ABOUTこの記事をかいた人

学生時代にドイツを一周。ジャーマンレイルパスを使って鉄道の旅だった。そのとき始めて触れる空気に圧倒されたのだが、南ドイツに行くにつけ何か懐かしい空気を感じていた。放牧された牧野や美しい川が流れる渓谷。森林の中での散策。そんなときふと思い出したのは地元熊本の阿蘇だった。その景色や空気は阿蘇と似ていた。しかし、南ドイツにも阿蘇にも代えがたい魅力がある事に気づく。私は日本を一周した事がない、それと同じで多くのドイツ人も国を一周した事はないに違いない。私は極限られた自分の生きてきた土地のことも知らなかった事に愕然とする。生きている場所、熊本の魅力は何か、日本の魅力は何か、きっと多くの発見が身近に潜んでいるに違いないと思えた。そんな地元の魅力を発見、いや再発見していくのがこのブログの目的だ。多くの事実を知り、多くの方とそれを共有していくことが出来れば、私にとってこの上のない喜びである。