2017熊本復興飛翔祭。蒼天のブルーインパルス。熊本城6万人の歓声。

丁度「熊本地震」から1年を迎えたH29年4月。熊本の復興を祈念したイベント「熊本復興飛翔祭」にてブルーインパルスが曲芸飛行を披露した。熊本城上空で行うフライトという事もあり多くの見物客で賑わった催しとなった。二の丸公園では約6万人の観衆が詰めかけ、この演技に夢中になったのである。更にはこの場所だけではない。熊本の約半径10キロという広い範囲を飛行したこともあり、熊本の人々がこの同じ瞬間に同じものを見つめるという共通体験。とても不思議な感覚である。ちなみに今回は「熊本とブルーインパルス」というテーマの撮影が行いたいと考えた。被災地熊本の上空で飛行しているという状態を撮影したかったのである。その為私は金峰山に登りそこからこの光景を見つめることにした。
滝坂次郎

2017熊本復興飛翔祭。蒼天のブルーインパルス。

・先行する一機。開幕のエンロン・ロール。&GIFアニメ
・熊本に舞い降りるブルーインパルス
・眼下に広がる熊本の街&GIFアニメ
・熊本インターチェンジ付近。57号線。
・国体道路、産業道路、東バイパス交差点。
・キャンパスに円を描く
・一直線のトレイン隊形からデルタ隊形への変形。
・熊本城とブルーインパルス&GIFアニメ
・五機の編隊飛行
・手を振る五番機
・熊本へ来たブルーインパルス。&動画

雲一つない青空に抱かれて舞うブルーインパルス。

前日の予行では少し雲が出ていたが、本番であるこの日、この日の為に用意されていた舞台であるかのように快晴であった。そこには青一色に染まった空が用意されているのみ。ブルーインパルスの吐き出す白煙はまさに大空というキャンパスに描かれた芸術であった。そして春先多いPM2.5の影響も割と少なかったといえる。前日やや多いという状況だったのに対して、この日は九州北部は「少ない」という予報。視界も比較的良好で遠望にも映える演技飛行。多くの人々の心を魅了したのではないだろうか。

先行する一機。開幕のエンロン・ロール。

一機が先行し熊本市上空へ滑空。降下してきた。その後機体に回転を加えて視線を奪う。美しいソロパート。開幕を告げる軽快な登場で前座を盛り立てる。

▼GIFアニメ:エンロン・ロール

遅れてやってくる五機編隊

その後少し間をおいて五機が編隊飛行。鶴翼の陣。隊形デルタで登場。そのまま熊本上空へ進入するブルーインパルス。とても壮観な光景。

熊本に舞い降りるブルーインパルス

白煙が熊本上空を舞う。隊形一糸乱れず次第に高度を下げていく。熊本市街、阿蘇山系、そしてブルーインパルス。この土地に美しい模様が浮かび上がった。このとき人々は思い思いに歓声を上げる。

眼下に広がる熊本の街

熊本を代表する江津湖。都市と田園の境目となっている湖がそれである。こうしてみると熊本の風景は美しいなぁと益々思うのである。「熊本には何もない」と嘆く人々がなんと多いことであろうか。この都市過ぎず、田舎過ぎずというコンパクトシティさが最高の魅力なのではないだろうか。近郊に出向けばすぐにでも自然を愛でる事もできる。そしてまだまだ多くの魅力を秘めるであろう熊本。我々こそが最も熊本の魅力に気づけていないのかもしれない。

▼GIFアニメ:熊本を滑空する

熊本インターチェンジ付近。57号線。

サンピアンやダイキ周辺。

国体道路、産業道路、東バイパス交差点。

東部清掃工場も見える。

高高度を飛ぶ

一時とても高度を上げて旋回する様子もあった。

キャンパスに円を描く

おもむろにかなりの高度に上昇し、円を描く。真下から見ると桜に見えるようである。九州山地のはるか上空を飛んでいる。弧を描くスピードやその曲線までも絶妙に揃っていて真横から見ても面白い光景だった。実はハートも描くシーンがあったのであるが、真横から見ても一本の筋にしか見えないという状況であった。

一直線のトレイン隊形からデルタ隊形への変形。

終盤での隊形チェンジはとても美しかった。金峰山から見てもその美しさは圧巻であった。まるで扇状に広がる翼のように見える。その隊形を維持したまま旋回していく。

熊本城とブルーインパルス

写真の下方に広がっている森林地帯は熊本城である。熊本城上空で旋回するブルーインパルス。とても美しい光景だ。ところで写真類は全てクリックして拡大できるようにしている。熊本市街と熊本城、西原村と阿蘇外輪山、そしてブルーインパルス。こうした光景を目の当たりに出来ただけでも、この場所を撮影地として選んだ甲斐があったような気がしている。

▼GIFアニメ:隊形飛行。旋回するブルーインパルス

五機の編隊飛行

このとき気づいてはいなかったが、5基での編隊飛行へと切り替わっていた。このまま彼らは北上していき、ここからは見えなくなってしまったのであるが、しかしあと一機はどこへ。

上空にソロ機

見えなくなって暫くしていたら、どこからともなくジェット機特有の音が聞こえてきた。あの一機だ。

手を振る五番機

ビューーーンと金峰山の至近距離を左旋回していく一機。よく見ると操縦席で手を振る隊員。周りの人たちも一斉に手を振り返していた。最後まで楽しませてくれたブルーンパルス。撮って出し。ノートリミング。最後に美しい機体を拝むことが出来て大変満足している。

熊本へ来たブルーインパルス。

大変すばらしい演技を見せて頂いたブルーインパルス。また関係者の皆様に多大なる拍手を送りたい。熊本城周辺へ行けなかった人々もこの演技飛行はあらゆるところから目撃できた。6万人の観客を沸かせたということであるが、おそらく目撃した人の数はその数をはるかに超える。多くの人々に歓喜を与えた瞬間だった。熊本は田舎とは言えど中核都市の一翼を担う。こうした都市部での演技飛行は益々危険と隣り合わせ。また熊本中の人々の視線を浴びる事を考えると多くの重圧があったに違いないのである。しかしながらこのイベントを成功へ導いた日ごろの鍛錬とその精神力に脱帽したい気持ちである。また帰投する際には、益城、西原、南阿蘇、大分など被災地の上空までも足を運び、多くの人に多くのものを与えた。兎にも角にも熊本で彼らの名演を見られたことは必ずや記憶に残る出来事である。ちなみに、下記は同じ時間にLocalResearcherの”特派員”が二の丸公園から撮影したダイジェスト動画を掲載している。上記の写真と見比べて頂けたら幸い。

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ABOUTこの記事をかいた人

学生時代にドイツを一周。ジャーマンレイルパスを使って鉄道の旅だった。そのとき始めて触れる空気に圧倒されたのだが、南ドイツに行くにつけ何か懐かしい空気を感じていた。放牧された牧野や美しい川が流れる渓谷。森林の中での散策。そんなときふと思い出したのは地元熊本の阿蘇だった。その景色や空気は阿蘇と似ていた。しかし、南ドイツにも阿蘇にも代えがたい魅力がある事に気づく。私は日本を一周した事がない、それと同じで多くのドイツ人も国を一周した事はないに違いない。私は極限られた自分の生きてきた土地のことも知らなかった事に愕然とする。生きている場所、熊本の魅力は何か、日本の魅力は何か、きっと多くの発見が身近に潜んでいるに違いないと思えた。そんな地元の魅力を発見、いや再発見していくのがこのブログの目的だ。多くの事実を知り、多くの方とそれを共有していくことが出来れば、私にとってこの上のない喜びである。