モノクロームとしての阿蘇

滝坂次郎

モノクロームとしての阿蘇

阿蘇という雄大な自然を前にすると心も体も躍る。更に美味しい空気と水を湛えているので、さながら心身をデトックスという具合。私の場合広い空をカラーで撮影するのには写真を構成する要素として不服なのであまり撮影することはない。しかし確かにこの阿蘇では、空、雲、山、草原、水あらゆる自然物が魅力なのである。そこでどうしても空を入れたい私はモノクロームで撮影することにした。これはあくまで私のスタイルの話でだが、空と雲を大きく入れた風景写真では、モノクロが適していると考えている。その空をも画角に収めた写真。これぞ阿蘇!と叫びたい気分である。

阿蘇はとにかく美しい。温帯で湿潤な気候が育んだ草花。そして阿蘇という火山が生み出した地形。これこそ地元の魅力と言わずしてなんといえよう。雲、山、草原。モノクロームがその質感形状を顕著に露にしてくれる。上記の写真は是非PCで見てほしいものである。

阿蘇の原野に差し込む光芒。

暗雲たちこめる空に一筋の光。

外輪山とカルデラ内部をやさしく光が照らす。

土砂崩れの山肌。

外輪山。素早く動き回る雲の陰。

噴煙という名のベール。

山に刻まれた皺。

綺麗に刈り取られた阿蘇の恵みと人々の営み。

久住方面に目を移す。

風景としてのモノクロ

阿蘇という被写体は素晴らしい。そして山特有の雲が湧きたつ。またそれだけではなく噴煙も魅力的だ。午前午後の斜めから差す光。そして雲の陰。そういうコントラストを活かすと阿蘇はものすごく美しくなる。これからもモノクロ風景というものを続けていきたいところである。

阿蘇。世界一のカルデラと1000年の伝統が生み出した美しき風景。

2016.11.26
▲阿蘇のコンテンツ。様々な阿蘇の姿を紹介。

ABOUTこの記事をかいた人

学生時代にドイツを一周。ジャーマンレイルパスを使って鉄道の旅だった。そのとき始めて触れる空気に圧倒されたのだが、南ドイツに行くにつけ何か懐かしい空気を感じていた。放牧された牧野や美しい川が流れる渓谷。森林の中での散策。そんなときふと思い出したのは地元熊本の阿蘇だった。その景色や空気は阿蘇と似ていた。しかし、南ドイツにも阿蘇にも代えがたい魅力がある事に気づく。私は日本を一周した事がない、それと同じで多くのドイツ人も国を一周した事はないに違いない。私は極限られた自分の生きてきた土地のことも知らなかった事に愕然とする。生きている場所、熊本の魅力は何か、日本の魅力は何か、きっと多くの発見が身近に潜んでいるに違いないと思えた。そんな地元の魅力を発見、いや再発見していくのがこのブログの目的だ。多くの事実を知り、多くの方とそれを共有していくことが出来れば、私にとってこの上のない喜びである。